みっちゃくそけいぶ24

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サッカー 五輪予選 決勝トーナメント進出

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 サッカー男子の23歳以下の日本代表は16日、リオデジャネイロオリンピックの出場権をかけたアジア最終予選の1次リーグの第2戦でタイと対戦し、4対0で快勝しました。このあと、日本と同じグループBの北朝鮮サウジアラビアが引き分け、日本は1試合を残してグループ首位での決勝トーナメント進出を決まりました。

カタールの首都ドーハで行われているリオデジャネイロオリンピックアジア最終予選は、23歳以下の年代の16チームが3位までに与えられるオリンピックの出場権を争います。

初戦を苦しみながらも勝った日本は16日、勝てば決勝トーナメント進出が決まる第2戦でタイと対戦しました。日本は初戦から先発6人を入れ替えて臨み、立ち上がりこそ相手のペースで攻め込まれましたが、落ち着きを取り戻したあとは攻勢に転じました。そして前半27分、キャプテンの遠藤航選手からの縦へのパスを、フォワードの鈴木武蔵選手が蹴り込んで先制し、1対0で前半を折り返しました。

日本は後半に入っても開始4分に、先発で起用された矢島慎也選手がクロスボールを頭で合わせて追加点を奪い、さらに途中出場の久保裕也選手が相手の守りの裏に抜け出して、ゴールキーパーとの1対1を制してゴールを決めるなど2得点をあげて突き放し、4対0で快勝しました。

このあと、日本と同じグループBのもう1試合、北朝鮮サウジアラビアは3対3で引き分けました。

この結果、グループBは、2連勝の日本が勝ち点6、サウジアラビアが勝ち点2、タイと北朝鮮が勝ち点1となり、日本は1試合を残してグループ首位が確定し、22日の準々決勝で、グループAの2位のチームとの対戦が決まりました。

6大会連続のオリンピックを目指す日本は、次は19日の第3戦で、サウジアラビアと対戦します。

活躍の選手・監督は

先制点を挙げたフォワードの鈴木武蔵選手は「自分たちがやろうとしたことができた。先制点の場面は、遠藤選手に相手の守りの裏へのパスを要求して、いいボールが来たので思い切り振り抜くだけだった。次の試合も勝って、1次リーグは3戦全勝で決勝トーナメントに向かいたい」と意気込んでいました。

2点目のゴールを決めた矢島慎也選手は「前半に追加点が決められなかったので、自分が2点目を決められてよかった。ただ、自分たちが2点目を取ったあとに相手にペナルティーキックを与えるなど、締まりのない試合になったのは反省点だが、全部勝てればいいので次も勝ちを目指して頑張りたい」と話していました。

また、途中出場で2得点の活躍をみせたフォワードの久保裕也選手は「相手の守りの裏のスペースが空いていたので狙っていた。初戦で点が取れなかったので結果を出せてよかった。決勝トーナメントになれば先制点が大事になると思う。チームとして、もっとまとまっていければ勝てると思う」と話しました。

手倉森誠監督は試合直後、「メンバーを入れ替えて臨み、チームの総合力を示せたことは非常によかった。アタッカーが点を取ってくれたので、これからの戦いでもみんなが勢いを持ってくれればと思う。次の試合は、手数をかけない攻撃と、ボールを保持する戦い方をして、コントロールしたゲームができれば最高だ」と決勝トーナメントでの戦いも見据えて、チームの成長を期待していました。

「攻撃での連係が高まってきた」

NHKサッカー解説の山本昌邦さんは、オリンピックアジア最終予選の第2戦で、4点を挙げて勝利した23歳以下の日本代表について、「選手どうしの攻撃での連係が高まってきている」と高く評価しました。

山本さんはまず、鈴木武蔵選手が決めた先制点について、「中盤に出来る相手のスペースをうまく利用して、ワンタッチの素早いパス回しで連動した、すばらしいゴールだった」と振り返り、相手の弱点を狙った日本の攻撃を評価しました。

さらに日本の2点目と3点目についても、ペナルティエリアでのクロスボールや守備の背後を狙ったパスで相手を完全に崩しきったとしたうえで、「どこを崩せばシュートに持って行けるのか、全員の共通理解で連動していた。選手どうしの攻撃での連係が高まっている」と話し、初戦では課題だった攻撃面の連係が改善されていると高く評価しました。

その一方で山本さんは、2点目を決めたあとに相手にペナルティーキックを与えるなど、日本は自陣のゴール前で相手へのファウルが多いことを指摘し、「高さのある相手だと、セットプレーを与えると失点のリスクが高まる。決勝トーナメントではこうしたミスが命取りになることもあるので、気をつけるべきだ」と話していました。

by PointBlog

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